<垂水人形の由来>

 垂水人形は帖佐人形や東郷人形と共に、400年の伝統を誇る鹿児島の三大土人形の一つです。

 垂水人形は江戸時代から作られ、明治・大正・昭和と衰勢浮沈を繰り返しながら続いてきましたが、戦後途絶え、平成元年に人形創遊創設者・中島三郎氏によって、復活したものです。

 垂水人形は粘土を型枠に入れて形をとり、それを乾燥させて素焼きにし、胡粉を塗って色付けした純粋な手作りの土人形で、色は明るい色で朗らかな美しい雰囲気をかもし出した、あたたかい人間味のある泥臭い素朴な土人形です。

 種類は武者もの、女もの、福助や犬など現在百種ぐらいあります。

 垂水人形は昔から三月の女の子の節句、五月の男の子の節句の飾られ、厄事災難を除き、出世海運を願い、子どもの健全な成長と幸運を祈念する意味で広く庶民の間に愛用されてきました。どうぞ御愛玩の程お願いいたします。
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